リフォーム工事で一番大切なこと

2019/08/23

リフォーム工事をしていて一番気になるのは各所を解体した後に見えてくるお客様のおうちの下地がしっかりしているか以前の業者、職人さんがどのようお仕事を残していったかということです。 個のお客様のお家も、20年以上経過しているにも関わらず、下地木材などは新築当初のような綺麗さを保っており梁や、柱、桟木などの接続や、固定状態も驚くほどしっかりしていました。

 
   
元々は写真のような作り付けの在来浴槽でした。
今回は既存の浴室より広いものを入れるため、押入側の壁を解体して空間を拡張します。

緑のラインと矢印は元々の梁の幅です。 今回、既存の浴室より大きなものを入れるため、空間の拡張をするにあたり、柱の位置も移動する必要があります。 赤いラインと矢印部分が元の柱の位置です。 この柱は構造上強度を保つために重要な役割をしている柱になります。 この柱を黄色の矢印の位置に移動しました。 青い矢印は今回補強のために入れた梁の太さを示しています。

赤い丸、黄色い矢印は梁を補強するにあたり、単に重ねて固定するのではなく互いの接続部分を相欠きして組み合わせていきます。 こうすることで単位重ねて固定する場合に比べ、強度が全く変わってきます。 リフォームをしていて解体後に散見される名は、必要な補強や補修がしっかりなされていなかったり、全く施されていなかったりといったことがあります。

更に矢印のような固定や補強をしていきます。

特にお客様のおうちの構造部分を変更する場合、経験のある熟練の職人さんの施工が求められるところです。
気温の高い日が続く中、丁寧な作業をして頂いています。


リフォーム工事も塗装工事も、一番大切なことは、自身がそこで暮らす立場になって、安全でより長く快適に住めるような工事をすることだと思います。
このため、お客様がお選びになったユニットバスやキッチン、トイレなど商品を設置するまでの下地作りが非常に重要な作業となってくることは
言うまでもありません。
私達のお仕事は、お客様には見えにくい隠れてしまう部分のお仕事が多くあります。
沢山のお客様のお家を担当させて頂く中で、手抜きや、不良施工、下地が腐食したままユニットなどを載せて傾いてしまった床など様々な問題を見てきました。
 年間3万件といわれるリフォーム工事の問題がいまだ起きている現状にあって、ご信頼を頂いてお仕事をさせて頂く業者として一番考えなければならないことは、
お客様から頂く信頼に対してどのような意識をもって、施工にあたるかということではないかと常々考えさせられております。